POWER MEDIA NEWS LETTERは、当社とお取引のあるお客さま、当社スタッフと名刺交換をさせていただいたお客さまなどにお知らせやサービス情報・Web業界動向などを季刊発行いたします。
#17
ユーザーの意思決定に影響を与える
「マイクロコピー」とは?
マイクロコピーとはWebサイトのボタンや、フォームラベル、エラーメッセージなど、顧客(ユーザー)の意思決定に影響を与える、インターフェイス上の細部の文言のことを指します。コンパクトなテキストで、高度なライティング技術も独創的なアイデアも必要ありません。書こうと思えば、誰でも書くことが出来ます。ユーザーの行動を後押しすることでサイトのコンバージョン率向上も可能かもしれません。今回はマイクロコピーの効果や作成のポイントについてお話しさせていただきます。
マイクロコピーがもたらす効果
【クリック率の上昇】
クリック率を上げるためには、前後のライティングももちろん重要ですが、最終段階でクリックするかどうかはマイクロコピーにも左右されます。単純な「詳しくはこちら」よりも「〇〇を見る」というように、ベネフィットを明確に伝えることも重要です。
【コンバージョン率の上昇】
ためらいの原因になりそうなものを予め取り除くような、よりわかりやすいマイクロコピーがあるだけでユーザーの不安を解消しコンバージョンを後押しします。例えば「ご登録はこちら」だけがあるよりも「いつでも解約可能」と記載することで、登録に対する心理的ハードルを下げることができます。
【ユーザーのストレス減少】
マイクロコピーは、単にセールスだけではなく、補足情報としてユーザーに分かりやすい説明をする際にも使えます。例えば「片仮名で入力」よりも「カタカナで入力」のほうが無意識にユーザーへ刷り込まれ、入力ミスを減らし、ユーザーのストレスを減少させることができます。わずかな違いですがマイクロコピーを疎かにしてはいけないことがわかります。
マイクロコピーの例
出典:Apple Musicボタンの文言をそれぞれ変更し、ベネフィットを明確に伝えています。
出典:Netflixタイミングワード「今すぐはじめる」を使用してユーザーの行動を後押しします。「いつでもキャンセル可能」とあり登録に対する心理的ハードルを下げています。
出典:食べログ 検索フォームに「銀座、渋谷」など、具体例を表示して迷いのないようにユーザーを誘導しています。
マイクロコピー作成のポイント
【わかりやすい平易な言葉を使う】
マイクロコピーに使う言葉は、誰にでも理解できるようにしておく配慮が必要です。また簡潔さも必要ですが、短すぎて必要な要素が抜けてしまわないようにしましょう。
【前向きな言葉を使う】
ユーザーのネガティブな感情(面倒・不安)を想定し、「いつでも解約できます」などポジティブなワードで有益な情報を添えて、ユーザーの行動を促進しましょう。
【タイミングワードを使う】
「今すぐお申し込み」「まずはお試し」などのワードを取り入れ、ユーザーに行動を後回しにしないように誘導し、今すぐ行動してほしいことをアピールしましょう。
【具体的な数字を使う】
手軽さや実績などは文章で説明されるより、「1分で申し込み完了」「導入率No1」など具体的な数字を示す方がイメージしやすく、訴求につながりやすいでしょう。
まとめ
わずか数行のコピーですが、ユーザーの印象はまったく違うものになります。一言を入れ替えるだけでコンバージョン率に違いが出るともいわれます。そして、真の効果を発揮させる為には、アナリティクスなどでの効果測定、ABテスト等を活用し、何度も検証を重ね分析をすることも必要不可欠です。
自社のサイトが気になった方は、ユーザーへの心配りを念頭にマイクロコピーの改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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