POWER MEDIA NEWS LETTERは、当社とお取引のあるお客さま、当社スタッフと名刺交換をさせていただいたお客さまなどにお知らせやサービス情報・Web業界動向などを毎月お届けします。
#12
クラウドってなに?
「クラウド」という言葉を日ごろより耳にするようになりましたが、「クラウドって何?」と聞かれて明確に答えられる人は限られるのではないでしょうか。
クラウドとは、一言でいうと「ユーザーがインフラを持たなくても、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する」という考え方で、クラウド・コンピューティングと呼ばれることもあります。もともとネットワーク図でインターネットなどの外部のネットワークを雲の絵やアイコンで表現していたことに由来するといわれています。
クラウド・コンピューティングが生まれた歴史
クラウドが登場する前は、自社内で情報システム(サーバー )を保有し、自社設備内で運用することが当たり前でした。
しかし、こうした従来型のシステム運用は初期費用や管理コストがかかり、企業にとって大きな負担となっていました。クラウドが定着してきてからは従来型の自社運用システムを「オンプレミス」と呼ぶようになり、クラウドとは明確に区別されるようになりました。
オンプレミスとクラウドの比較
オンプレミスとクラウドの大きな違いはサーバーです。オンプレミスは物理サーバーであり、クラウドは仮想サーバーです。
この違いによって、それぞれのメリットやデメリットが生じます。
コスト
オンプレミスの場合、使用するリソースをすべて自社で用意するため、初期費用がかかります。データセンターやハードウェアの確保には時間もかかります。
クラウドの場合、Web上のコントロールパネルから、サーバーなどのリソースを起動させることができるため、数秒から数分と非常に高速です。
セキュリティ
オンプレミスの場合、ファイアウォールなどのセキュリティ機器は、ユーザー自身で導入・運用する必要があります。OSやミドルウェアのバージョンアップやセキュリティパッチの適用も自身で行わなければなりません。
クラウドの場合、ファイアウォールのようなセキュリティ機能は基本機能として提供されています。DBなどのマネージドサービスでは、ミドルウェアの運用管理をベンダーが行ってくれるため、ユーザーがセキュリティ対策を意識する必要はありません。
柔軟性
オンプレミスの場合、リソースを追加したい場合、その分のハードウェアへの追加投資が必要となります。瞬間的なアクセス増などに対応しようとすると、事前に余裕を持ったハードウェアを用意し、備えておく必要があり、過剰投資となってしまう可能性もあります。
クラウドの場合、リソースの追加や削除、変更が容易に行えます。そのため、アクセスが急増した際に柔軟にサーバーの台数を増やすことで障害を回避したり、負荷のピークが過ぎた後にサーバーを減らすことで過剰投資を防いだりといった「サイジングの最適化」が可能です。
可用性
オンプレミスの場合、意図しないサーバーの停止やネットワークのダウンを防ぐためには、ハードウェアを冗長化する必要があります。障害時のフェイルオーバーや切り戻しといった仕組みもユーザー自身で実装する必要があります。
クラウドでも複数のサーバーを起動し、冗長化をする場合、かかるコストは2倍以上になります。しかし、ハードウェアを購入する必要がないため、最小限の投資で可用性を向上させることができます。
クラウドへ移行するメリット・デメリットまとめ
※1 自社で行う ※2 クラウド提供者にて行う
日本での3大クラウドのシェア
2021年に発表された調査結果では、日本国内ではAWSがシェアトップ(32%)、続いてAzureがシェア2位(19%)、シェア3位がGCP(7%)です。
PowerMediaでは、「すぐに始められる手軽さ」「豊富な導入実績に裏付けられたセキュリティーの高さ」「デファクトスタンダードであることによる情報の豊富さ」などの理由からAWSをメインに利用しています。
Amazon Web Services(AWS)
Microsoft Azure(Azure)
Microsoftが提供するパブリッククラウドサービスがMicrosoft Azure(Azure)です。
AzureはWindowsやOffice 365などのOffice環境でのベンダーとしてのシステム提供実績を活かすことができるため、Microsoft製品との親和性が高く、既に社内でMicrosoft製品を使っている場合は容易に導入可能です。
Google Cloud Platform(GCP)
Google が提供するクラウドサービスがGoogle Cloud Platform(GCP)です。
GCPはGoogleのサービスを維持する上で蓄積されたノウハウに基づく、洗練された強固なインフラが利用できます。
大規模なユーザ変動にも対応でき、ビッグデータやディープラーニング用サービスなどのオプションサービスも充実しています。
まとめ
利便性の高さが注目されるクラウドですが、クラウドにもメリット・デメリットがあり、提供元によりサービスに特徴があります。
目的に合致したサービスを適切に選択していくことが必要と考えられます。
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